主宰者・野中 裕の音楽関連著書のご案内


現在、1冊の単著と6冊の共著本が出版されています。興味をお持ちの方はどうぞお買い求めください。現在入手が大変困難となっているものもございますので、あらかじめご了承ください。なお『バッハ問』につきましては東京書籍のホームページを、『カール・リヒター論』につきましては、春秋社のホームページもご覧ください。






『KAWADE夢ムック/カール・リヒター
〜不滅のバッハ伝道師』

河出書房新社編集部 編(2016年11月発行)
税込価格1,404円

リヒターの生誕90周年を期して発行されたムック本です。「バッハといえばリヒター」という時代に戻れというわけでは決してありませんが、不世出の演奏家の足跡と録音の意義とをコンパクトにまとめた本としてお読みいただければ幸いです。野中は「巻頭序」と「ロマン派作品の録音」評を担当しております。









『カール・リヒター論』
春秋社(2010年11月発行)
野中 裕 著
ISBNコード 978-4-393-93786-0
税込価格 2,940円

私をバッハ演奏に誘った20世紀の偉大な演奏家であるカール・リヒター(1926-1981)が亡くなってから、2011年で30年を迎えます。現在、バッハの演奏にあたってはピリオド楽器を用い、歴史的様式の考証に基づくことが当たり前となりました。私も常にそうした演奏をしてまいりました。しかし、リヒターの示した集中力と気迫に満ちた演奏は、たとえピリオド楽器を使用していない、あるいは歴史的様式に反するとの非難を受けようとも、色褪せることなく聴く者の心を打ち続けております。それはなぜなのか、どうしてリヒターの演奏はバッハ演奏の「規範」としての地位を保っているのか、それを力の及ぶ限り明らかにしたのが本書です。私はリヒターの真似をするために音楽を志したのではありませんが、常に彼の到達した「演奏の深遠さ」を意識していることは紛れもない事実です。是非御一読くださり、忌憚のないご批評を賜れれば幸いです。

本書は全国の書店、インターネットで購入できます。また、2012年3月18日の「合唱団スコラ・カントールム 第21回定期演奏会」の会場でも、10冊程度販売する予定です。

[出版社による紹介]
リヒターの音楽解釈とはどのようなものであったか。私たちのバッハ体験を決定づけた音楽家の足跡とその人間像に迫る。指揮者として、オルガニストとして、チェンバリストとして、その多彩な活動の全貌を克明に描いた労作。

[目次]
第1章:魂の表現者―バッハとリヒター
第2章:バッハ解釈の礎―指揮者として
第3章:霊感が降りてくるとき―鍵盤楽器奏者として
カール・リヒター フォトアルバム
第4章:演奏解釈の地平―何を、いかに
第5章:伝説の向こう側―日本のリヒター受容
第6章:新時代への架け橋









『200CD/アヴェ・マリア
〜宗教音楽の名曲・名盤』

学研(2004年12月発行)
200CDアヴェ・マリア編集委員会編
税抜価格2,100円

25名の著者により、宗教曲の手頃な入門書となるように書かれた一冊。野中はシュッツとバッハを中心に、6項目を書き下ろしています。













バッハ=カンタータの世界V
/教会カンタータ・ライプツィヒ時代

東京書籍(2002年12月発行)
クリストフ・ヴォルフ、
トン・コープマン編著
礒山 雅監訳
税抜価格4,100円

「傑作ばかりが横溢する、宝石箱のようなライプツィヒ時代のカンタータ。惜しみなく投入される高度な技術、音楽表現の深い内容――音楽学的・神学的・文化的諸条件から論及した本シリーズの最終巻。注目の新説も含む十四の論文はまさに『バッハ・カンタータの社会学』と呼びたいほどである。」(本書オビより)









バッハ問
東京書籍(2002年8月発行)
鳴海史生・野中 裕・矢口 真 著
税抜価格1,300円

コープマンの「バッハ/カンタータ全集」をはじめとして、野中がそのご指導を常にいただいている音楽学者の鳴海史生先生、そしてあの有名なバッハ・コレギウム・ジャパンの公認応援サイト「VIVA ! BCJ」を運営する矢口 真さんと野中ががっちりとスクラムを組んで世に問うた、新しいタイプのバッハ本。これからバッハを本格的に聴いてみようと思う方には格好の入門書に、マニアの方には手強い腕試しとなるでしょう。私個人としても大変に楽しんで仕事をさせていただきました。著者全員が自信を持ってお奨めする一冊です。なお、矢口さんのホームページにより詳細なご案内があります。こちらこちらをご覧ください。

大変申し訳ないことですが、107ページの「中級編・問11」の解説に誤りがあったことがわかりました。矢口さんのホームページに「正誤表」がありますので、そちらをご覧ください。その他お気づきの点などがございましたら、このホームページから野中まで、または矢口さんのホームページから矢口さんまでお知らせください。どうぞよろしくお願いいたします。(2002.8.18追記)









バッハ=カンタータの世界U
/世俗カンタータ

東京書籍(2002年3月発行)
クリストフ・ヴォルフ、
トン・コープマン編著
礒山 雅監訳
税抜価格3,900円

「オペラとも見まごう世俗カンタータの世界は文学、社会制度、作曲技法がバッハの豊かで多彩な筆遣いによって融合した、決して見逃すことの出来ない宇宙である。盛んなバッハ研究の中で唯一遅れていた、世俗カンタータの全貌を、世界の第一線の研究者たちが究めた、このジャンル唯一の書!」(本書オビより)









『200CD/バッハ
〜名曲・名盤を聴く』

立風書房(2000年8月発行)
大角欣矢・加藤浩子編
税抜価格1,900円

「バッハの没後250年を記念して、今年は数多くの研究書や入門書が刊行されているが、平均的なクラシック・ファンを満足させることでは、この最新刊が最もツボを押さえているかも知れない。中でも、オリジナル楽器とモダン楽器の演奏によるアルバム聴き比べは、単に「好き・嫌い」や「正しい・正しくない」の次元を超えた考察が、若手音楽学者たちによって行われていて読みごたえも十分(後略)。」(「月刊モーストリー・クラシック」2000年9月号書評より)









バッハ=カンタータの世界T
/教会カンタータ

アルンシュタット〜ケーテン時代』

東京書籍(2001年9月発行)
クリストフ・ヴォルフ、
トン・コープマン編著
礒山 雅監訳
税抜価格3,800円

「バッハ研究の最新の成果を駆使して、様々な角度から『カンタータ』という特殊な音楽の本質を、現代に生き生きと蘇らせる画期的シリーズの全訳。現在コープマンによって進められているCD『バッハ・カンタータ全集』(エラート)の録音の理論的支柱シリーズでもある。」

「若きバッハの瑞々しい感情の発露が聞こえる、初期カンタータの魅力を、音楽ばかりでなく、都市や宮廷生活、18世紀のドイツの社会、歌詞作者や宗教的背景など、多角的アプローチをもって解き明かす。」(本書オビより)









なお、野中は上記コープマンのCD「バッハ・カンタータ全集」の解説も担当しております。2002年3月、最新巻の第12巻が出ました。







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