スコラ・カントールムのホームページにお越しの皆様、明けましておめでとうござ
います。1999年は当合唱団が設立されてから10年目ということになります。
殊更に10年という区切りを実感しているわけではありませんが、ここまで続け
て来られた幸せは望外のものがあります。今後も今までと同じく、いやそれ以
上に、こつこつと努力を積み重ねていきたいと思っています。
本年の活動の柱は三本あります。まずは3月27日に行われます「第2回特別 演奏会」。シュッツの受難曲ばかりを特集する渋めのプログラムです。また、 10月には昨年「招待演奏会」で大変お世話になりました、「栃木[蔵の街]音楽 祭」にまた何らかの形で参加させていただこうと思っています。そして、2000 年3月に予定されている創立10周年記念企画「バッハ/ヨハネ受難曲」に向け ての練習です。われわれのように、技術的にも未熟で時間的制約も多い合唱 団にとってはこれでも盛りだくさん、といったところですが、数は少なくともその 内容を能う限り充実させることが大事だと考えます。皆様のご理解を賜り、演奏 会へのご来場を心からお待ち申し上げる次第です。
長い年月ひとつの団体を運営していますと、どうしても考え方が硬直してまいりま す。新しいことに挑戦するよりは、今までどおり、慣れたやり方を踏襲して行く方 が楽だし、安心できるのは事実です。そうした一種の「伝統」は貴重な財産であ ることも否めません(特に合唱団の音色とか雰囲気といったもの)。しかし、それ を大事にしながら、私自身は日々変わっていこうと思います。今年は、個人的に はもっと書物を読み、歌い、楽器を演奏し、様々な音楽的経験を重ねていきたい のです。初心に戻り勉強を積み重ねることで、今までにない視点が得られれば、 そしてそれを合唱団の運営に反映していきたい、と強く願っています。
暗闇からの出口がなかなか見えない現今の日本ですが、どうぞ本年は皆様に 幸多き年となりますように。そして、私たちの歌声で皆様の生活を潤すことがで きますよう、祈ってやみません。では、当ホームページをごゆっくりお楽しみください。