主宰者(指揮者)ご挨拶


日本各地に大きな被害をもたらした台風18号が去り、爽やかな秋風と やわらかな秋の日差しが肌に心地よい季節となりました。先の台風で 被災なさった方には、心からのお見舞いを申し上げます。昨年の7月頃 にも、日本は各地で集中豪雨に見舞われていました。その中でも特に 被害が大きかったのが、毎年私たちがお世話になっている「栃木[蔵の 街]音楽祭」の栃木県です。幸い、会場となる栃木市には甚大な被害は なかったものの、その他の地域では何人もの方々が犠牲となられました。 そうした中、混乱もなく音楽祭を実現し、私たちに大きな感動を与えてい ただいた音楽祭実行委員の皆様には、本当に感謝の念を禁じ得ません。 私たちは、昨年の「招待演奏会」を含めると4年連続でこの音楽祭にお世 話になります。今年もトマス・タリスの《エレミアの哀歌》で、10月9日(土) 16:00からの「メインステージ」に参加させていただきますが、陰で音楽 祭を支えてくださる方々、そして栃木の音楽愛好者の皆さんへの感謝を 忘れず、初心に戻って演奏したいと思います。

さて私事で恐縮なのですが、つい先日私は33回目の誕生日を迎えまし た。若さだけでこの合唱団を運営していた頃と違い、私も団員も確実に 年齢を重ねている今、通常の生活感覚を失わず、その中でどうしたら 最大限の音楽的努力ができるのかを模索して行かねばなりません。 33歳という年齢がどういう意味を持ちうるのかはよくわかりませんが、 自分の人生を客観的に見つめ、自覚を持って歩んで行かねばならない ことは確かだと思います。齢を重ねてもまだまだ未熟な私です。どうぞ 皆様の今まで以上のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

では、当ホームページをごゆっくりお楽しみください。そして10月9日、 ひとりでも多くの方が栃木市民文化会館まで足をお運びくださいます よう、お待ち申し上げます。


1999年10月1日
スコラ・カントールム代表
野中  裕


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