主宰者(指揮者)ご挨拶


2月を迎え、暖冬に慣れていた東京はやや寒さを増しているようですが、 皆様はお風邪など召していらっしゃいませんでしょうか。私たちもついに 1ヶ月半後に迫った《ヨハネ受難曲》の演奏会に向けて、体調に気をつけながら 練習に励んでおります。1年にわたる練習を積んできたわけですから、最近 では、私たちなりに手応えを感じられる瞬間が多くなってきました。しかし それは裏を返せば自己満足と同義語になる可能性が大きいわけですから、 最後まで、気を抜かずに練習に励みたいと思います。「焦らず、力まず」と いう基本的な心構えの大切さを、今実感しているところです。ところで、私は 去る1月30日にすみだトリフォニーホールで行われました、フランス・ブリュッ ヘン 指揮/18世紀オーケストラ、その他によるバッハ《ミサ曲ロ短調》の演奏会 に行って参りました。ブリュッヘン氏の《ロ短調》はライヴ録音のCDを聴いて 大変な感銘を受けていたのですが、今回もその期待を裏切らない、素晴らしい 演奏を聴かせてくれました。特に合唱の透明感、指揮者の要求や音楽の流れに 対するレスポンスの早さには、目を見張るものがありました。ブリュッヘン氏の 指揮は自然体でどこにも派手さはないのですが、演奏している全てのメンバーが 彼を信頼し、彼の音楽づくりを先読みするかのように自発的に演奏している姿にも 感銘を受けました。私は指揮者としては未熟きわまりない存在ではありますが、 あのような雰囲気の演奏を目指したい、と心に強く感じた一夜でした。この日の チケットは完売で、追加公演まで組まれたと聞き及んでおります。おかげさまで、 当団の《ヨハネ受難曲》も、かなりの方にチケットを購入していただきました。こ の 場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。宣伝めいてしまいますが、まだ残席 がございますので、このホームページをご覧の皆様の一人でも多くが、3月20日 に王子ホールへ足をお運びいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。それ では、当ホームページをごゆっくりお楽しみください。

2000年2月
スコラ・カントールム代表
野中 裕


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