主宰者(指揮者)ご挨拶


皆様、合唱団スコラ・カントールムのホームページにようこそおいでくださいました。6月に入りましたが、東京はこのところ暑い日々が続いており、梅雨にはいるにはまだもう少しかかるのだろうかと思わせる陽気です。このホームページがリニューアル・オープンしてから約2週間が経とうとしておりますが、すでに200名を超える皆様にアクセスしていただきました。心よりお礼申し上げます。何分にも初心者の作るホームページゆえ、やはり色々と行き届かないところがあるようです。私はウインドウズ・マシンを使用しているために「インターネット・エクスプローラー」での動作環境は確認できるのですが、「ネットスケープナビゲーター」のほうは確認することができません。このため、前者では問題なく見ることの出来るコーナーが、後者ではうまくリンクできない状態があったようです。これはどうしたものかと頭を悩ませていたのですが、このホームページをご覧になったある古楽ファンの方から「ファイルやドキュメント名に空白があるのが原因ですよ」とのありがたいご指摘を頂戴しました。そのご忠告に従って手直しを行ってみたのですがいかがでしょうか。とくにネスケをご使用の方、様子をお知らせいただければ幸いです。
それにしても、わざわざこうした情報をお知らせくださった方には何とお礼を申し上げて良いかわかりません(本当はここでお名前をご紹介して謝意を表すべきなのでしょうが、ご本人の了解をまだ取っておりませんので今回は断念致しました)。このところインターネットの世界は暗い話が多く、「出会い系サイト」で知り合った女性が男性に些細な理由で殺害されるというような事件が巷間を賑わせています。私にも、不特定多数に向けて個人情報が発信されてしまうこの世界への漠然とした恐怖感が存在します。しかし今回のようなご親切を頂戴いたしますと、やはりある程度のリスクを犯してでもこうしたネット上の情報発信を行っている意義が感じられるとともに、冷たいと言われる電脳空間に、一片の暖かい灯火を得たような気がいたします。出来てから間もないメディアであるにもかかわらず、あっという間に世界中を席巻しているコンピュータによるコミュニケーションが今後どのような方向に進んでいくのでしょうか。少なくとも、こうした小さな親切が途切れることのない環境であって欲しいと祈らざるを得ません。
昨今では、ネットを介した音楽ソースの売買も本格的に行われているようです。今後通信速度さらにが速くなり、大量の情報が瞬時に送られるようになれば、現在レコード店やコンサート会場が果たしている役割はすべてインターネットに吸収されてしまうのでしょうか。私は、そうは思いません。一枚のCDを店頭で手に取って眺め、購入し、胸をときめかせながら家に持ち帰って初めて聴くときの高揚感や、苦労して取ったチケットを握りしめて演奏会場に足を運ぶ行動は、0と1のデジタル感覚では絶対に割り切れない感情です。私は、今後ともコンサートの可能性を信じ、そこで納得のいく演奏を行うことを第一の目標に置いてスコラ・カントールムの活動を計画していくつもりです。
そういうわけで演奏会は数を絞りながらもなるべくバラエティに富んだ音楽に接することが出来るように行っていこうと思うのですが、実はリニューアル以来お知らせしております「クリスマス・コンサート」の概要が固まって来ております。まだ発表の段階ではないのですが、来月あたりには皆様にお知らせできるのではないかと思いますので、どうぞお楽しみにお待ちください。それでは、当ホームページをごゆっくりお楽しみください。

2001年6月4日
スコラ・カントールム代表
野中 裕


このページのトップに戻る