主宰者(指揮者)ご挨拶


大変ご無沙汰を致しました。気温が乱高下していますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。私たちは定期演奏会後の休暇を終え、昨日5月11日より2002年度の活動を開始しました。次回の定期演奏会で演奏するビクトリアの《6声のレクイエム》の譜読みをどんどんやってみたのですが、音を構築していく作業自体は比較的スムーズに進んだようです。前回演奏したバードの《グレイト・サーヴィス》は、複雑な旋律線と英語の歌詞を持っており非常に歌いにくかったのですが、こちらは歌詞がラテン語だということもあって馴染みが深かったともいえます。ただなんといっても非常に熱い体温を持つスペイン宗教曲の極致のような曲ですから、その雰囲気を感じさせる演奏に仕上げるまでにはまだまだ相当の練習が必要ですし、私自身が研究しなければならないことも山積されています。真摯に練習したいと思います。

さて今年度の活動の大きな柱が決まりました。次に示す、3回の演奏会です。

T:2002年10月12日(土)〜14日(月祝) 栃木[蔵の街]音楽祭に出演
U:2002年10月19日(土) 第4回特別演奏会 
〜早稲田奉仕園100円コンサート〜
V:2003年3月21日(金祝・春分の日) 第12回定期演奏会
(武蔵野市民文化会館小ホール)

まずTの「栃木[蔵の街]音楽祭」ですが、今年は「下野楽遊協会」様のご招聘をいただき、「下野楽遊提供コンサート」として同音楽祭の「メインステージ」の枠内で出演します。下野楽遊協会の皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。出演日時・演奏曲目などは正式に決まり次第、このホームページにて発表いたします。

Uの「第4回特別演奏会」が、今年度の新たな企画です。「早稲田奉仕園100円コンサート」と銘打ったこの演奏会は、いつも練習会場に使わせていただいている東京都新宿区の早稲田奉仕園様の企画によるものです。奉仕園に残る歴史的建造物である「スコットホール」は、その音響の良さからいろいろな団体が練習や演奏会に使用しておりますが、このホールをご提供いただき、入場料100円で気軽に音楽を聴いていただこう(その収益は奉仕園に寄贈されます)というものです。私たちの特別演奏会は、定期演奏会ではできない斬新な企画や、客演の方々の妙技をお聴かせする機会となっています。今年の特別演奏会も皆様のご期待に添うべく工夫を凝らしているところです。100円玉1枚でスコラ・カントールムがお送りするこの演奏会、皆様どうぞご期待ください。

Vはいつもの武蔵野市民文化会館で行われる定期演奏会です。定期演奏会は1年に1回ずつ、こつこつと回を重ねて今回が12回目となります。再三お知らせしていますように、ビクトリアの《レクイエム》を中心にお届けいたします。

このように、今年も様々な演奏機会を持つことができました。一体日本にいくつの合唱団があり、それぞれどんな活動をしているのかなど想像もできませんが、それぞれに運営や演奏上の苦労を抱えていると思います。私たちもその例外ではなく、練習への参加状況、選曲、個々人の技量、指揮者の能力を含めて様々な問題があります。しかし、13年というまとまった期間、こうしていくつもの演奏機会に恵まれるというのは、本当にありがたいことだと痛感します。私たちは「練習に来て歌うこと」自体に喜びを見いだす存在なのですが、技術的にも音楽に対する姿勢の面でも、常にお聴きいただいている皆様の信頼を裏切らぬように心を引き締めて歌い続けていくつもりです。今年度もスコラ・カントールムに皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。

なお個人的なことで恐縮なのですが、私はこの5月から長年住み慣れた国分寺市を離れ、三鷹市に居を移しました。新しい家は玉川上水の近くで、武蔵野の自然を残す一角です。メールアドレスは変更ございませんので、今まで同様、メールでのご意見やご要望もお待ち申し上げております。それでは当ホームページをごゆっくりお楽しみください。   


2002年5月12日
スコラ・カントールム代表
野中  裕


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