主宰者(指揮者)ご挨拶


スコラ・カントールムのホームページを訪問してくださった皆様、大変ご無沙汰を致しました。9月には更新を開始する、というお約束が果たせず、誠に申し訳なく思っております。晩秋になっての更新開始です。どうぞ、今後ともご愛読ください。

私がスコラ・カントールムをお休みした理由は、直接的にはこの2月に罹患した突発性難聴の予後を見るためでした。不思議なことに、突発性難聴というのは一度治ると再発しない病気なのだそうです。ところが治ったと思ったその後、一回だけ、微少な音ですが、同じ右耳に異常音を感じました。すぐに病院に行って適切な処置をしていただいたおかげで、この音もすぐに聞こえなくなりました。しかし再発しないはずの病気が軽度とはいえ、またぶり返したのはやはり怖いものです。何と言っても商売道具ですから、油断は出来ないと痛感した次第です。最近では、聞こえてくる音に関して異常なほど敏感になってしまいました。それはそれで、指揮者としてはよいことなのかもしれませんが。

おかげさまで、お医者様からは完全治癒との太鼓判をいただきました。ホームページの更新をお休みしている間、多数の方々からお見舞いのメールを頂戴しました。本当にありがとうございました。突発性難聴の対処法は、何と言ってもすぐに専門医に見てもらうことです。処置が早ければ早いほど治癒率は高く、逆に放っておくと耳鳴りから一生離れられなくなってしまうそうです。そして処方された薬を指示どおり飲み、睡眠を極力多くとることです。要するにストレスの原因をなるべく無くすということに尽きるわけですが、これが一番難しいのは皆様もご承知のとおりです。

半年間の休養で、学ぶところが多くありました。団員たちのおかげで、私がいない間の活動が滞ることもありませんでした。その成果を問うべく、9月12日には小さな演奏会がおなじみの同仁教会で開かれました。身内を褒めるのはルール違反かもしれませんが、よい団員に恵まれたと思います。また、私自身は煩雑な合唱団運営の重責から完全に離れ、青木洋也氏指揮する新しい合唱団「エルヴィオ・ソーヌス」に入団、スコラ・カントールムと同じ規模の合唱団で、ひとりの合唱団員として歌うことの楽しさ、喜びを味わいました。十分な休養をいただいて、スコラ・カントールムでの私はまた新たな気持ちで少しずつ進んで行けそうな気がしています。

ホームページ更新が滞りましたのは、来年2月12日に行われる第14回定期演奏会の概要が決まるのを待っていたためです。本日はその情報もアップ致しましたので、ぜひご覧ください。残された練習期間は3ヶ月と大変短いですが、この半年間、団員は休んでいたわけではありません。今までにも増して、聴いていただく方に何かを訴えかける、内容の濃い演奏ができるものと思っております。どうか明年2月12日には、皆様お誘い合わせの上武蔵野市民文化会館に足をお運びくださるようお願い致します。

今日から新たな気持ちで、音楽活動に、ホームページの充実に、そしてもちろん本業である教育の分野でも、甘えることなく精進していこうと思います。どうぞ、今後とも皆様のご指導ご鞭撻をお願い致します。そして何より、合唱団スコラ・カントールムを今まで以上にご支援くださいますようお願い申し上げて、復帰のご挨拶と致します。


2004年11月3日
スコラ・カントールム代表
野中  裕


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