主宰者(指揮者)ご挨拶


5月を迎えました。このホームページをリニューアル・オープンしたのが2001年5月ですから、丸4年の歳月が経ったことになります。いつもながら、時の流れの速さを痛感せざるを得ません。この間、私自身にも、私の身の回りにも、いろいろなことがありました。主宰者が自らホームページを運営してしまう団体は、そう多くはないと思います。その是非はともかくとして、自分の時間のやりくりの範囲内でホームページに携わることができるのは、本当にありがたいことです。あまり締め切り仕事を増やしたくない、というのが偽らざる私の心境ですので。

私は、ホームページ作成用のソフトは使用しておりません。未熟かつシンプルな作りからもお察しいただけるとおり、基本的なHTMLのタグを使って、何とか勉強しつつ頑張っている、といった状況です。コンピュータやインターネットの世界はまさしく日進月歩、気がつくとまるで取り残されている自分に気がつきます。そんな中、自力で見栄えの悪いホームページを続けることには、実は相当な羞恥心を持っているのです。同世代で専門にIT技術関連の職に就いている者や、小さい頃から情報機器に囲まれて育った世代には、私などはどう逆立ちしてもかなうはずがありません。他の合唱団のホームページを拝見すると、相当にこの分野に詳しい方がお作りになったのだろうと思われる素晴らしいものが多くあり、本当に自分の至らなさに唖然と致します。とはいうものの、私がこれからコンピュータの世界をマニアックに極めていくことなど、私の限られた能力と時間ではもう無理な話です。むしろ、教育と音楽とに費やす時間を少しでも増やさねばなりません。どうか皆様には、温かい寛恕の心を持ってこのホームページに接していただければ、とお願い申し上げる次第です。

では恥ずかしいながらも、なぜ時間も手間もかけてホームページの運営などやっているのか、ということになりますが、その答えはまず第一に、「情報の迅速かつ正確な公開」ということです。瞬時に多くの人が正しい情報に接することができる、というのは、ネット社会の最大の利点であろうと思います。そのためには、内容が署名記事であること、責任の所在がはっきりしていることが大切です。こんなことは読者の皆様には釈迦に説法ですが、ネット社会の発展と危険をもたらしたものが「匿名性」であることは疑いのないところです。当団ではホームページ開設当初より、「掲示板」に類するコンテンツを置いておりません。匿名での自由な書き込みが、効果よりも弊害を多くもたらすことが自明の理であったからです。ともかく、皆様に信頼していただけるホームページを目指して、地道にこつこつと更新を続けていこうと思っております。

皆様連休はいかがお過ごしでしょうか。私たちは、演奏会を目指して連休中にも練習を行い・・・などと書くと格好良いのでしょうが、事実はそうではありません。以前にも書きましたが、一年間のペース配分を間違えると、団員の疲労と倦怠が、一番出てはいけない時期に出てしまうことになります。私たちは、5月8日からまた一歩ずつ進んでまいります。10月と来年3月に行われる2回の演奏会に向けて、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。それでは、当ホームページをごゆっくりお楽しみください。


2005年5月1日
スコラ・カントールム代表
野中  裕


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